前回、項目をきちんと洗い出すことの重要さについて書きました。
今回はそのやり方について書いてみたいと思います。
プロジェクトの規模にもよってくるとは思いますが、
ほとんどの場合は、トップダウン方式で実行します。
Webサイトの場合は、どういったコンテンツを用意するのかが、一番わかりやすい項目の洗い出しでしょう。
あまり大がかりに仕様書を作らないケースでも、
サイトマップくらいは作成するかと思いますので、ここは想像しやすいと思います。
ではコンテンツが洗い出せたら、それぞれのコンテンツをさらに細分化して洗い出しをしましょう。
そのコンテンツは詳細ページなどで階層が深くなるか、システム導入はいるのか、
素材提供はいつになるのか、、、などなど。
そして各コンテンツレベルでの洗い出しが終わったら、それぞれの担当者やスケジューリングを決定します。
さて、ここまで作業が終われば、まず間違いなく確認し忘れたことや、
疑問点・改善提案などがいくつかは出ていることと思います。
もしかすると納期が厳しいといった結果が出ているかもしれません。
そういった点をまとめてクライアントと共有・調整しましょう。
そして作業が動き出せば、洗い出している作業の進捗具合を確認し、
クライアントと懸案事項をつぶしていく作業の繰り返しになります。
もちろん仕事を進めていく中で、やはり作業の漏れが出てくることもあるでしょう。
その度にもう一度全体を見渡して再調整するしかありません。
最初の段階でクライアントと内容を共有できていれば、仕様追加として扱えるかもしれません。
小さな再調整は必ずあると思って予備日を設けたりすることもしておきたいところです。
こういったやり方で大枠を決めてから詳細を詰めていく作業は
言われれば至極当然で簡単なようですが、
素早く詳細部分まできっちり洗い出しをするのはある程度の経験もいると思います。
ぜひ項目の洗い出しがしっかりできているか、意識してディレクションしてみてください。
◆まとめ
・項目の洗い出しは大枠を決めてから詳細を詰めていく。(トップダウン方式)
・まずすべての作業を洗い出し、作業担当、スケジュールを決定する。
・すべての作業を洗い出すことによって生じた疑問点・不確定事項・不足データなどをまとめる。
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[ディレクション] 項目の洗い出し(実践編)
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